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2024.9.12

広島支店 赴任6ヶ月目の雑感

岡山支店から4月に広島支店に赴任しています施術者の米戸です。

今回は気付きのお話です。
それはこの9月7日に、近くの盲学校(広島中央特別支援学校)のオープンキャンパスに二俣課長と参加させて頂いた時のお話しです。

盲学校の校訓は「強く正しく明るく」であり、視覚障害者が文化を学ぶ上で大切な点筆を刻し学びの道にいそしむ心意気を表しています。
盲学校には理療科があり、自立・自律心を育みながら、実技をとても重視している育成校です。

見学させて頂いた指圧の授業では2人の生徒さんに2人の先生が付き、生徒さんが先生に施術をしていました。
もちろん先生も生徒も視覚障害をお持ちの方です。

指圧の三原則「垂直圧」「持続圧」「集中圧」に従って授業は丁寧に行われていました。
重心移動がスムーズで母指もとてもしっかり鍛えられていると感じました。
我々の修業時代にも「手を作れ」とよく言われましたが、生徒さん達(2年生)の手もしっかり施術者の手をしていました。
実技実習時間を多く取っている学校なので当たり前と言えば当たり前です。

そして私たち見学者への施術体験もあり、生徒さんの施術を受けさせていただきました。
なるほど基本をしっかりとおさえた素直な手技でありました。

国家試験に実技試験が省略されて久しいようですが、やはり我々施術者は技術職であるため、試験の有無に関わらず技能向上を目指すのは当たり前ですが、多くの養成校のカリキュラム上でもかなり実技が省略されてきている現状です。

各養成校も技術未習熟者の輩出に懸念を示し、2020年より東洋療法学校協会で技能育成の仕組みを考え始めました。
それが「臨床実習指導者講習会」であり、これに基づく「外部評価制度(学校間交換評価制度)」です。

今後、次世代の施術者の育成をしっかりと行うために、弊社でも本講習会を受講し指導者資格を得ることを、我々自身のキャリアパスの方策として運用しても良いのかなと感じました。

今回のオープンキャンパスでは、何より生徒間の協調姿勢に目を見張るものがありました。この盲学校での取り組みが、ご当地広島支店の職域でも同等以上の活動となるよう、我々も襟を正す時だと感じました。

組織行動の中の協調は決して馴れ合うことではありません。研鑽と向上のための協調でありたいと思います。

それは利用者様との協調も然りです。
施術者と利用者は同じ目標に進んでいると思います。互いに情報共有しながら協調し、是非喜びを分かち合いたいと思います。
先日、パーキンソン病の利用者様から手作りのカードケースを頂きました。


この半年施術に伺う過程で、ご本人様の病状(症状)に対する葛藤や担当医師や家族、施設職員さんに対する不信感等をお伺いしてきました。
不信感への同調は致しませんが、ご本人の無念の気持ちには寄り添ってきました。時には一緒に探し物をしたり、片付けを手伝ったりもしてきました。
限られた時間での対応は決して十分なものではありませんが、理解者で居続けることは我々にも出来ます。
お気持ちを頂いた時に、少しはお役に立てていたのかなとホッと出来ました

我々は諦めません。
たとえ結果と直結しなかったとしても…
ご利用者が笑顔で暮らせる未来のために(笑)

以上、赴任6ヶ月目の雑感でした。